我々は皆、この世に生を受けて死ぬまでの一回きりの人生を歩んでいる。自分の意志で心臓を動かし、止めることができないことから、誰もが授かった[命]は何等かの目に見えない大きな意志や意味に支配されていると容易に想像できる。
生かされている現実に気づいたとき、[なぜ生まれたのか?][自分はどう生きたいのか?][どんな人間でありたいのか?]等、常に問いが巡る訳だが、前述した様に[問いを持ち続ける]ことそのものが大切で、我々の行動に芯を与えるとともに、[人間力の研磨]になるのだ。それは、終わりのない旅の様なもので、どこかにある目的地[完成形]を目指す旅ではなく、自らを問い[最適解]を模索しながら歩む[終わりなき問答]の旅路のようなものである。つまり自問自答しながら歩み、人間力を少しずつ育て、生かされた命の意味を模索する自己研磨の旅に他ならない。
人間力は一度に身につくものではなく、旅をするように出会いや経験を重ねながら少しずつ磨かれていくものだ。
前々号から述べてきた思春期を過ごす成⻑過程での[17歳の壁]を乗り越え、大人への大いなる[旅路]の歩みを前に、いかに[非認知能力]が大切かは繰り返し述べてきた。そして、人生を豊かにしなやかに生きる上でも、[人間力]は欠かせず、その研磨こそが人生そのものだ、と説いてきた。特に社会に一歩踏み出す前の思春期から⻘年期の人間力研磨は大切だ。多感な感性を磨きながら、未来にわたる[人としての総合的な力]になるからだ。単なる知識や技術だけでなく、困難を前にした時の心の強さや、人と繋がる力や、自分を見つめ直す力、すべてが合わさって人間力になっていくのだ。
最後に人間力研磨に欠かせない要素を総括すれば、今後経験する[失敗]を活かし、他者との関わりの中で柔軟な発想と感謝の素直な行動で心の豊かさを育み、そして生きる証として、[挑戦]することを忘れてはいけないことに尽きる。小さな一歩を踏み出す勇気とその積み重ねが、人間力を高める大きな力になり、やがて人生を支える[背骨]になっていくのだ。人生という旅には、必ず喜びと困難の両方がある。けれども、そのすべてが人間力を磨く糧になる。人生を旅しながら、日々に自問自答できる喜びそのものが[生きる]ことに他ならないといえよう。
…[次回に続く]
記録的な暑さが続いている。例年ならお盆も過ぎた頃から朝夕はしのぎ易くなるものだが、一向に酷暑の衰える気配がない。甲子園では試合時間をナイターに移行し、熱中症対策で始業式を延期する学校も現れ、又、にわかに生態系の異変か魚介類や農作物は壊滅状態と深刻な被害が続く。加えて各地の大雨による被害拡大や挙句に餌の異変から里山に降りて人を襲う熊の出現等…全ては地球温暖化の副作用か…。無策に便利を追及した人災はまだまだこの先も続きそうだ。
今月の予定
○8/30日全国テスト(小6/中2/中3の受験生)
○9月中旬…進学相談会(中学受験、高校受験対象の希望者のみ)
※9月の一か月間、高岡先生と榎本先生が教育実習の為に休講します。金岡先生と河野先生が代理授業をしますので宜しくお願いします!
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