幼児期の教育の大切さと、その発育に応じた吸収力の効果は前号までに述べてきた。今回は幼児期を経て小学校3年生頃までの[教育]を中心に、我が家で実践してきたことを記していきたいと思う。
この時期は幼児期と違って、子供自身も興味のあることにトコトンのめり込み易く、寧ろその特性を活かして興味のある分野を掘り下げるチャンスと捉え、親もサポートしてあげることをお勧めしたい。
⻑女の場合、すっかりピアノ漬けの生活が定着していたので、4年生になる前に娘自身が一大決心する大きな分岐点になった時期だ。
要は、今後のピアノの位置づけを[専門分野]として邁進するか[趣味程度]の領域で楽しむかの分岐点を迎えていたのだ。親御によっては、子供に芸術家を志されると、俗に[芸術では食えない]や[やたらおカネが掛かる]等と、子供の夢を遮るような言動や親の価値観を押し付けることがあるらしいが、私の場合、夢を具体的に語りその夢に向かってチャレンジしたい…と娘から相談され、寧ろ嬉しくなって[トコトン頑張って夢を育てなさい]と全面的にサポートすることを約束した。勿論、娘自ら[諦めない]限り、今後こちらの都合で[辞めなさい]とは一切言えないし、言うべきではない。
私自身の経験からも[親の懐具合や家庭状況]を理由に夢を諦め、夢の挫折の理由にして欲しくないからだ。それだけに娘から相談を受けた時は、私もある程度の覚悟を持って決断した。
そして娘にサポートを約束した以降は、夢を遮る俗っぽいことは切り離し、進路も含め、娘の夢の応援に求められるサポートは全て受け入れ応援してきた。
小学3年生の終わりに、微妙なタッチや鍵盤の重さや音の響きが違う、等との理由で、本格的にピアノをするためには[グランドピアノ]が必要となり、先ずはグランドピアノの購入からスタートした。
その後、コンクールを目指して努力し、上達していく娘のピアノの音を聴きながら私自身も満足していい心地になっていたが、それと同時に専門的な勉強に応じた[師事を仰ぐ先生]も増えていった。
それはつまり[おカネ]も必要になることを意味していた。
無尽蔵におカネが湧いて出てくる訳でもなかったので、私もサポートを約束した以上、心置きなく娘がピアノに専心できるように、教育資金は別途にまとめて借入することにした。
それはおカネに窮することで、チャンスに巡り合ったときに逸する事だけはしたくなかった理由からだ。人の出逢いは瞬間的な決断も伴うことが有り、実際に娘が師事してきた素晴らしい先生方との出逢いも、その巡り合わせを逸することなく[縁]ができたのは、資金的な心配をする必要が無く[一つ返事]でお願いできたことが幸いだったと思う。
[おカネ]の価値観も小学生の低学年では大切な要素になる。
我が家の場合、幼い頃から[目に見えるモノ]より[目に見えないモノ]を大事にしなさい、と口酸っぱく言ってきたので、やたら表面的な[損得勘定]だけでモノや行為を判断しないように心掛けさせていた。
特に芸術は[見返り]を求める分野では無く[心の豊かさを得る]だけでも十分に成果は得られていると思うべき世界だと思う。
私の場合は極端かも知れないが、モノにおカネを投じるだけの[消費]をトコトン嫌い、心の充足を得られる[経験に投資]する方を好んでいたのは、子供達も周知していたと思う。我が子たちによれば、[携帯電話]や[スマホ]の類は学校で一番遅かったらしく、オモチャやゲームの類は、お友達の比ではないぐらい少なかったらしい。しかし、キャンプや国内旅行や海外旅行は、お友達の中では一番経験していたみたいで、幼児の頃からパスポートに押印されたスタンプを見ては、いろいろな国々を旅したエピソードを思い出しては懐かしむように、その時々の写真を今でも大切にしている。家庭を持ち親になった今では、自分の子供にも同じように世界各国を旅して回る計画に夢を膨らませて、毎年忙しそうだ。
端的に言うと、モノより体験を重視する傾向が我が家の伝統かも知れない。モノはいくら大切にしても、陳腐化したり壊れたりするが、経験や思い出はいつまでも色褪せることなく心に輝くものだと思っている。
小学校の低学年での体験や価値観は、その先の[自我の芽生え]に大きな影響を与えるものだと確信するのである。
実際に、成⻑過程に応じて[体験]させたいことや内容は選ぶべきで、先の見える結果よりも、どうなるか分からない過程を重視するようにしてきた。例えば旅なら、既成のパック旅行よりも、趣くままに自分で全てを賄う自由な旅をすることに徹したり、時間に追われるよりも、時を愉しむその瞬間を大切にしてきた。不自由や、苦労も多いけど、思わぬ体験が出来たり、忘れ得ぬ感動に浸れたときの喜びは格別のものがあり、『だから旅は止められない…』なんて言いながら、次から次へと、また地図を見ながら飽くなき冒険に夢を馳せるのである。
旅を例にして体験の大切さを訴えれば、先の見えないことの為に(今すべき事を考えながら)行動しなければ、前に進まない事の連続が現実に学べることが一番かも知れない。そして、未知との遭遇を通じて、感動と苦労を背中合わせに体験出来ることで、経験値を高めていくことかも知れない。それは、知識も大切だがやがて知恵を生む礎にも育っていくと確信したい。世の中は教科書通りでいかない事の方が大半で、自分の想定する領域を拡大するには、想定外の体験や失敗から学ぶ事の大切さは言うまでもない。しかも成⻑過程でのその瞬間こそが旬であり、アタマでの疑似体験からくる想像とは、比較にならない重みがあるといえる。みずみずしい感性を磨きながら、夢を育てる小学低学年こそ様々な体験を通じて、身体で学びながら成⻑してほしい人生の土台の時期である。
次回は、小学高学年に向かって心掛けてきたことや、実践してきたことを中心に記したいと思う。…[次回に続く]
記録的な寒波が続き、豪雪地帯はもとより、列島各地はこれまでにない積雪を記録して雪害のニュースが連日報道されていました。慣れている雪国の人々でさえ、除雪に追われる毎日に疲弊しきり、春の到来を心待ちにしている様子が切実に伝わり、雪害の無い大阪の暮らしが如何に有難いか実感するところです。立春も過ぎて、春はそこまで来ています。合格、卒業、入学と慌ただしくなる春に、いち早く新しい息吹きを与え心身共にリフレッシュしてスタートしよう!
【合格速報!おめでとう!】
立命館大学[映像学部](映像学科) N・Dさん
上宮高校[英数学科] F・Nさん
興国高校[スーパーアドバンス] T・Yさん
阪南大学附属高校[進学コース] F・Tさん、M・Kさん、K・Kさん
今月の予定
○3/1日…新年度開講
○12日…公立高校入試
○21日…公立高校発表
○24〜4/5まで…春期講習実施期間
●29〜31日…休講(年間調整日)
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