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アペックス便り11月号

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朝晩の冷え込みが厳しい、秋も深まる季節になってきました。大学入試も公募推薦シーズンに突入し、高校入試もいよいよラスト100日へのカウントダウンに突入して、受験生は、入試シーズンを目前にした気の抜けない日々を過ごしていると思います。目標のある受験生は、何事も他動的にならず自動的に一日一日をしっかりとやりきる習慣と充実感の蓄積に励んで下さい。この時期の過ごし方が、大きく結果に影響することを忘れずに!

ノーベル賞医学生理学賞の大村智氏の痛快語録

今年も2人の日本人がノーベル賞を受賞する快挙を成し遂げました。とりわけ医学生理学賞を受賞した大村智氏の「私はラッキーだ」や「賞は微生物にあげたい」などの痛快語録やその型破りな破天荒な経歴が印象的で、我々に、受賞の感動以上に夢と勇気を与えてくれたと思う。各トピックスから以下、転記すると……

〜「毎年2億人以上を感染症から救う」といわれる大村氏は、医師ではない。有機化学者大村氏が静岡県の土中の微生物から開発したわずか3ミリの錠剤は、感染症予防に絶大な効力を発揮。医師でも難しい偉業を成し遂げた。経歴は異色で、東京の定時制教員からスタートしながら、「ノーベル賞候補」に名前があがり、2015年、ノーベル医学・生理学賞を受賞。「人のまねをするな」と人生を貫く深い信念がある。

〜大村氏は「奇跡の薬」が静岡から生まれた理由を「たまたま」と表現する。「全国各地で、1年に2500株は採取する。菌を培養して評価するが、たいていの菌は活用できない。その繰り返し。大変な作業なんです」。

〜寝ても覚めても、絶えずそういう気持ちでいる中から、いいものがみつかる」。大村氏の研究意欲は衰えを知らない。

〜大村の経歴は異色だ。出身は山梨県。学生時代は「県内に敵なし」というほどのスキー・クロスカントリーの腕前でスポーツに明け暮れた。スキーの盛んな新潟県に遠征し、五輪選手に混じって練習を繰り返した。「レベルの高い環境に身を置く大切さ。そして『人まねはしない』で努力を重ねることの重要さを身をもって学んだ」という。山梨大学を卒業後、教師を志し、東京都の教員採用試験に合格した。職を得たのは定時制高校。化学と体育を教えた。しかし自分と同年代の生徒相手にうまく授業を進められず、「挫折」を味わった。大村氏は「勉強し直さないとだめだ」と思い直す。東京教育大学(現・筑波大学)の研修生になり、さらに東京理科大学大学院の修士課程に入った。研究者としての歩みがスタートし、1965年北里研究所に移った。しかし大村氏の専門とする有機化学は「本流」ではなかった。国内の研究に限界を感じ、留学を決意する。大村氏は帰国後、北里研究所で研究室を持った。「弱小の研究室だった。修士修了生が2人、学部卒が2人、あと高校卒くらい」と振り返る。米国とは比較にならない研究環境。まずは教育から手をつけた。「あなたはこの領域の専門家になれ」と人ごとに目標を定め、「ほめて育てた」という。教育方針でも「大村色」を発揮した。あるとき優秀な学術論文をコピーで配り、こう伝えた。「ここに書いてあることは、マネするな」。他の人の先行事例を模倣する考え方もあろうが、「人まねはだめ」が大村の信念だ。「金がなければ、知恵を出せ。知恵もなければ、汗流せ」と若い研究者にゲキを飛ばすという。大村氏の功績は、化学にとどまらない。「行き詰まった時は、絵をみている」というほど、絵画への造詣が深い。今でいう「ヒーリングアート」の先駆けになった。学校法人女子美術大学の理事長を務め、郷里に女流作家の作品を常設展示する韮崎大村美術館を建てた。等々〜

このように異色の経歴は数え上げれば枚挙に暇がないですが、如何でしたか?いずれにせよ、飾らず、謙虚に、なにより「世の為、人の為」を信条に、今日も絶ゆまぬ地道な努力に邁進される姿に、教えられ、頭が下がる思いでした。

学期末試験に向けて

11月は、校内外共に、テストの多い月です。中3生は、この月のテストが明けると、すぐに進路調査と移行され、受験校決定への学年懇談と、慌ただしく受験準備にシフトされます。テストの成果は、直接、進路指導に反映されますので、全力で取りかかるように。学校の進路指導は無難を前提にしますので、大切な時期に精神的ストレスと焦りを招かぬように、不安の有る生徒は、何事も担当先生に早めに相談するようにして下さい。学期末テストは、言う迄もなく「過去最高点」を目指し、結果を出しましょう。

11 月の行事予定

23日(月)〜28日(土)の期間に全国公開テストを実施します。2学期を締めくくる大切なテストです。しっかり復習しておこう!!

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