秋も深まり、銀杏並木の落葉が黄金色の絨毯を路に敷き詰める頃、木枯らしの 吹く度その模様を忙しく変えながら、道行く人も、心なしか急ぎ足で行き交う 慌ただしさに、気付けばもう師走です。本当に一年の早さに改めて驚きます。 一年の締めくくりの如何は、新しい年を迎える準備にとどまらず、心を整え、 三省四顧でこの一年を振り返り、期する新たな一歩を踏み出す新年に向け、盤 石の気持ちで臨みたいものです。受験生にとっては正に全開で走る時期です。 人生で幾度かの勝負所に、年末年始の時間を、世間の浮世に流される愚かな事 の無きよう受験終了まで緊張感を維持し、時間軸をずらして一瞬一瞬の時間を 大切にしてください。その集大成はもうすぐ先に問われます…。頑張ろう!!
秋の夜長を、久しぶりにヴィクトール・E・フランクル著作の『夜と 霧』を再読してみた。何度読み返しても、その時の自分の向き合う 環境の変化や、齢の重ね方で、新たな気付きや深い感銘を受ける、 是非一読されたい名著だと思います。極限に置かれた人間の強さや 弱さ、美しさや醜さ、運命や宿命までも考えさせられ、更に人生そ のものと、どう向き合うべきなのかを示唆してくれる一冊です。
著者は、戦時下のナチス統治のドイツで強制収容所に送られ、最後 まで生き残ったユダヤ人精神科医ですが、その壮絶な環境下でも、 如何に人としての尊厳を保ち、矜持を持ち続ける事が出来たのか…。 アウシュビッツ収容所で、フランクルの体験を通じて精神科医とし ての冷静な人間観察や、人間そのものは一体なんであるかにまで及 ぶ一言一言が余りに大きく、受け止めきれない言葉として脳裏に刻 まれ、耳にこだまする…。当時の過酷な壮絶さを疑似体験すら想像 に及ばない我々が、その事実の中から何を見出し、それをどう自分 の中に位置づけ腑に落とすべきなのか…
運命を共にしたユダヤ人仲間の生死の分岐点を、(運命)だけで片づ けてはならない何かを、人が人間としてどう生きるべきか、その義務 をも、フランクルは、静かに語り掛けてくれます。
絶望の日々の中でも、なぜフランクルは人間性や希望を失わなかっ たのか…。内面を美しさや、ユーモアで保ち、数キロ先に別の収容 所で捉われている愛する妻が、ガス室送りにはまだ至っていないだ ろうと想像を巡らせ愛しむ瞬間に、至上の愛と幸福感に包まれる彼 が、精神の破たんに至らなかったことも、一因では有るでしょう…。 彼は最後に強く(生命)や(人生)について語り続けます。
人生というのは、我々が人生の意味を問うのではなく、我々自身が 問われた者として体験されるのである…。人生の意味に正しく答え、 使命を果たし務めを行い責任を担うことに他ならないのである…と。 是非一読して自分に取り巻く霧を晴らして下さい!!お勧めします!!
♦冬期講習&冬季強化合宿♦
今年の学習テーマを充実した講習会と、強化合宿で締めくくろう!
◎冬期講習会【12/23〜1/8迄の期間中】
※受験生は必修【別紙案内】※他は希望制
◎冬季強化合宿【12/27&28の2日間】
※受験生は必修【別紙案内】
※非受験生や外部一般生も参加できます!!
○4日〜22日 懇談会
※2学期の成績や学習状況を報告します【予約制】
○23日〜冬期講習開始
○26日…年内最終授業
○27〜28日(受験生必修)冬季強化合宿