新学期が始まり早一か月経って、新しいリズムに慣れてきた頃だと思い ますが、新型コロナウィルスの感染拡大が初期に比べ、変異しながら更な る猛威を振るい、その勢いが止まりません。恐ろしいことに、感染者数の 劇的な拡大に拍車を掛けているのが、我々の予防意識の低下です。政府が 蔓延予防対策を講じようが、緊急事態宣言の発令を吟味しようが、去年に 比べ遥かに桁違いの激増にも拘わらず、軽薄な行動意識が蔓延しています。
経済は止められない…、オリンピックも止められない…、学校は止められ ない…、医療崩壊だけは免れたい…等々、相反する立ち行かない現実に右 往左往している我々に対して、ウィルスはあざ笑うかの様に変異し、増強 しながら成長しています。 慣れて感覚麻痺する人間が過去の慣習基準や しがらみに囚われ混迷する間に、新型ウィルスが、変化に対応する大切さ を示唆してているかもしれません。臨機応変の柔軟な発想と行動でコロナ 禍を乗り切りたいものです。
2019年の夏に、急逝された故瀧本哲史氏がふと偲ばれる事がある。 コロナ禍で混迷極まる世相を観たとき、瀧本氏なら若者にどんな言葉を投げ かけるだろうか?と思うときだ。何の武器も持たない若者達が、未来に希望を 持って生きているだろうかと、憂うときだ。故瀧本氏とは、著書を通して知った だけだが、若者に叱咤激励のエールを送り続けた氏の思想は、色褪せるど ころか、増々的を得た活きたバイブルの様に響くのだ。時代を見越した提言 は、卓越した言霊となり内在したエネルギーを喚起するので、若者には是非 とも一読されたいと思う。特に14歳の子供に向け、氏が全国の中学で講演 した内容が網羅された『 ミライの授業』の一冊は、中学生にお薦めだ。
氏は今こそ『 学問のすすめ』を読む時代だと言う。維新と変わらぬぐらいの 変化の激しい現代は、過去の価値観や方法、レール等は何の意味も持た ない故に、実学が必要と力説する。今後さらに厳しい状況が予想される日本 に生きる若者こそ、リベラルアーツ⦅人間を自由にする学問⦆が必要と言い、 【武器としての教養】を身に付けた個人の付加価値がモノを言う時代に入っ たと断言する。氏は、若者を自由と解放を求めて自ら戦場に立つゲリラにみ たて、衰退する日本社会で崩壊寸前の中央政府の正規軍の無い戦場の 最前線で闘えるように、【武器としての教養】を持つ為の要素をいくつか挙げ ている。既存の社会のレールが崩壊した中で、意思決定の方法こそが大切 で、どんなことも自分で決めていく【決断思考】が武器になると言う。
福沢諭吉の時代に必要な教養と現代日本に必要な教養は違うので、学 び、身に付ける優先順位を誤らず、座学ではなく、実践で【教養】を磨くべき だと言う。しかも知識だけでは無く、考え方を学び[知識、判断、行動]の三 段階を決断でき実践するプロフェッショナルを目指す時代と断言する。 これからの時代、これまでの専門性を持ったエキスパートも飽和するので、エ キスパートの価値は暴落すると観ていて、単なる商品になり下がるコモディテ ィ化の恐れから、プロフェッショナルが生き残れると言う。 プロフェッショナルとは[知識、判断、行動]の全てをセットでこなす交換不可 能な人材であり、新しい時代を担う人材の像としている。そして、決断思考の 武器を持ち『 自分の人生は自分で決めていく』しかないと断言する。将来が どうなるなんて、今や誰もが明確に予測は出来ません。「正解は無い」。だか ら自分で答えを出す方法を学ぶ。そして一つ一つ現時点で「最善」と思える 意思決定を行わねばならず、「変化に対応出来ない」ことが最大のリスクで あり、良い意味で最前線での「ブレる生き方」を目指すべきだと言う。 若者が、今後ゲリラ戦になる日本で闘うなら、先ずは一冊の【武器】を手 に入れてみても良さそうですね…。
※コロナ感染予防の徹底のお願い※
●手洗いの徹底
●マスク着用の徹底
●体温チェックの確認徹底
※各自、清潔なタオルを持参して下さい。
※緊急事態宣言が発令された場合、教室から の案内に従って下さい。
※教室運営の為にご協力をおねがいします ! !
○4/29日〜5/5日までの G W の期間は休講します
○5月中旬〜中間テスト開始 ※ 入 塾 紹 介 キ ャ ン ペ ー ン は 今 月 ま で 実 施 中
で す ! !