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アペックス便り8月号

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夏休みに入り梅雨も明け、ようやく夏真っ盛りの様相になってきた。今年は長梅雨で、特に関東地方は観測記録並みの日照時間の少なさから、野菜の高騰やレジャー施設から悲鳴があがっているとか…。何事も[正常]が当たり前と思い慣れる事から、[異常]になって初めて気付く[普通]の有難さ。異常な気候も大変だが、先般行われた参議院選挙の[異常]なまでの投票率の低さや政治無関心が、この先の[正常]な日常までも異常にしないかと気になる。消費税増税後も、2千万円の老後貯蓄の話題や年金問題でマスコミで沸騰した話題も、2020東京五輪の宴が終えた後も、[異常]なまでの早さで忘れる[国民性]が、超高齢化社会と超少子化社会の歪みと向き合わないのが[普通]の社会にならぬことを祈りたい。未経験な今後の人口減少社会を鑑み、既成概念は存在しないことから、今の異常が正常にもなり得る事も想像し、変化の早さに対応できる柔軟思考だけは鍛えておきたい。

未来完了形のすすめ〜未来から過去視してみる〜

先の参議院選挙は、蓋を開ければ史上二番目の低い投票率のおかげで、政権与党はホっとしたところだろうか…。返還後の香港では、新法案制定に一国二制度の崩壊を危惧した若者達が、数週間もデモを繰り広げ、けが人も膨らむ一方に対し、選挙前に話題をさらった芸人騒動で、政治的に盛り上がりを欠けたと分析する日本のマスコミには、ただ呆れるが、無関心を超えた民意が疑われても仕方ない様相は、実際憂慮すべきだ。この国の未来は、紛れもなく未来を担う若者が中心になって動いて然りと期待するのが自然と、やはり思いたい。

超高齢化社会に向け山積した問題を、この先往く大人は、未来の若者に残してはならないし、逆に超少子化の最中の若者自身は、重荷を背負うだけの報われない未来と、決して無気力になる必要もない。少子高齢化社会こそ、世代を超えた分断される社会では無く、明るく融合する未来社会であるべきで、若者が中心に弾力的に社会で活躍し、壮年老年の高齢者が見守り支援する、いわば昔は当たり前に至るところで見られた三世代同居世帯の寛容な知恵のある社会を思い起こすことが、ヒントになるかもしれない。サザエさん的家族がわかりやすい。

孫が祖父母を労り、両親が親になって初めて知る感謝の念を自身の父母に伝える姿は無言の教育だ。現代は核家族の社会構造ゆえに、目に見えない世界や未来に希望が持てないのかもしれない。現在完了形で生きるのではなく、未来の時点に立って現在を顧みる姿勢、つまり未来完了形で[今]を熟慮し生きると楽しいでは無いかと思う。戦後日本の復興は敗戦時点での現在完了形では、全く生きる希望は持てなかったはずだ。きっと明るく良くなると信じた未来に立って今を懸命に生きてきた結果の復興だった様に、先が見えないからこそ自身の未来に一度立ってみて、しっかり現在から未来までの今後の経過を観てきてはどうだろう。

ドラッガーがかつて記した『既に起こってしまった未来』的発想が今こそ必要だと思う。時間はつながっている瞬間、想いの連続だ。現在の全ては、過去の瞬間の判断、諸行に起因したなら、未来に立って一度現在を顧みながら、現在を一生懸命生きる方が、未来へ良き因果の種がきっと蒔ける筈だ。

この国で、未来を希望持って生きたいなら、少なくとも18歳から選挙権を得た若者たちを中心に記録した低投票率は、やはりオカシイ…と思います。

おしらせと今月の予定

※ 夏季強化特別合宿[18〜20日実施] ※
受験生になるための3日間!!
長い夏休みを総括し、後半戦へシフトする為の濃密度講義と仲間と切磋琢磨する3日間!!
この3日間で顔つきもガラッと変わり、志望校突破へのゆるぎない自信へと繋げます。
外部生枠も若干名有るので、お友達紹介のある人は、お問合せ下さい。

○18〜20日夏季強化合宿
○24迄夏期講習会実施
○お盆休み[14〜20日]
夏季休暇は担当先生により変則シフトになる場合が有り、確認して下さい!!

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