新しく令和に元号が変わって、早いもので気付けば師走です。街を色付け我々の目を楽しまさせる木々も、秋化粧で色づいた一葉一葉が梢から路傍へと、冬支度に追われるように急ぎ足での移動に余念がないようです。
新しい年を迎える前に、このゆく年の総括をしっかり顧みながら来る新年に支度しておきたいものです。受験生にとっては、正念場の日々を過ごすゆく年、くる年になりますが、このぐらい充実した時間はかつて無かったと言えるぐらいの集中力を自身に課し、自らを高めてほしい。
あくまでも客観的に自身を冷静に見つめ、改めるべき課題はチャンスとみなし、素直に修正努力する姿勢が可能への道と信じたい。
やるべき課題も無視し惰性で無為な時間を過ごした後に、新年をもっぱら神頼みで迎えるような、さすがに神にも見放さられてしまう愚だけは避けたいものです。万難を排して、新年を迎えましょう。
『教育虐待』なる言葉を時々目にする事がある。定義は、教育熱心の度を越えて子供を精神的虐待にまで追い込む状態としている。高学歴の親が、自身の成功を子供に強いる型が多いようだが、その真逆の親が達成できなかった夢の押し付け型も中には有るようだ。先の見えない時代だから、不安に駆られて闇雲に手当たり次第に習い事に奔走したり、子供の時間管理に縛り付けられて、息詰まる日々に翻弄されている事が、やがては子供に取り返しのつかない精神的ダメージへと進行していき、最近は子供の心療内科通いが増加傾向にあるというから深刻だ。さらに厄介な事に本人たちは正しいと疑いを全く持たないので、行きつく所まで行かないと気付かないというから、当の子供にとっては地獄の日々を過ごし、後々の修復が困難極まり無い状態に陥ると警鐘を鳴らしている。長く受験指導を通じて、いろんな子供や様々なご家庭とお付き合いしてきただけに、教育による「虐待」等は想像を超えた感が有るが、驚くばかりでなく本来の教育の原点を考える機会としてみたい。
そもそも、人生は一度きりで有る事、親と子供が別人格である事から見つめることで、子供へのスタンスが変わるはずだ。生きてきた時代や社会が違うことを念頭に置けば、過去の方程式が通用しないのは自明だ。ただし、時代を超えた「本質」を見出し、如何に触れ、教え、共有できるかは大切になる要素だ。試行錯誤を敢えて楽しむぐらいの心のゆとりが欲しい。危ない、汚いと何事もトライをさせないなら、試行から得るモノは無いし、失敗から得る屈辱や成功から感じる快感も得ず、錯誤に至らないのが実際である。結果を求めて原因を起こすと、過程が疎かになる。あくまでも動機(原因)を善でスタートすれば自ずと過程を重視した行動をとり、その結果を受け止める力が培い次への糧になる。挫折が無いのは重みの無い人生に等しく、味わいのある人生の隠し味として彩にそえて本物と教えてあげたい。(時間を消化)では無く(時を過ごす)感覚で、例えば、(旅行)では無く(旅)をする等、眼には見えない世界に触れ、感じ、そこから学ぶ力を養うことが、自己の可能性に気付き、自ら思考し更には試行を継続するのではないか。その中で一番大切なのが、試行錯誤の合間に『ぼーっとする時間』で考えることかもしれません。「さて、次はどうすべきか…」と、ぼーっとする時間の中で、自発性や決断力が養われ、エネルギーへと昇華するからです。
親子で謙虚に見えない世界を学ぶ喜びが共有できれば、虐待どころか幸せだと思えるのですが…、さて、皆さまはいかがでしょうか…。
◆冬期講習会& 特別強化合宿◆
…年納を完全燃焼しよう…!!
◎今年も残すところ僅か。年が明けると直ぐに入試が幕開けます。年納に、学習の総括を仕上げ、ゆるぎない実力をつけよう!
◎非受験生や外部生も参加できるので、やる気のあるお友達にも教えてあげよう!
○11月30日…全国テスト
〇12月9〜21日…懇談会
○12月23〜冬期講習会
〇特別強化合宿…27〜28日(一泊二日)
●26日…年内最終日
●新年は1/6〜開始
★受験生予定は別紙で確認下さい。