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アペックス便り1月号

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新年明けましておめでとうございます。

コロナ禍での3年目となる年が明け、今年はこれまで見えなかった変化や、水面下に潜んだ問題が顕在化してくる年回りと言われています。コロナの変異株も、オミクロン型へと変化を続け、我々に不安を与えますが、コロナ禍で歪んだ産業構造からくる景気動向も気になります。

昨年末にアメリカを襲った未曽有の竜巻のように、台風の大型化、異常熱波や寒波や洪水が世界各地で猛威を振るい、頻繁化する地球規模の気候変動も気になります。ウィルスにしろ異常気象にせよ、これら自然界からの警告を、人類は、これまでの歴史の繰り返す規模を超えて試されている気がします。地球から逃れられない以上、人類の今を紡ぐ歴史にも抗うことはできません。石の上にも3年。人類の智恵を結集し、未来が託され、その試金石として問われているのかも知れない。新たな希望と可能性を見出す、人類史上に残る画期的な年と祈願したいところです。

近未来を見据える 〜自己教育力が切り札〜

新しい年が明けて未来に夢を馳せる節目の時ですが、齢を重ねると、一年の早さには驚嘆するばかりです。特にコロナ禍の2年間が、社会に与えた変革のスピードに拍車をかけたのは間違いない。子供達に口癖のように[未来完了形]のスタンスに立って思考しろと、私自身よく言うが、未来を見据える時間軸の基準が早過ぎて、しかもその変化スピードの現実を目の当たりにする為、科学技術の進化に疲弊するときがあるくらいだ。

コンピュータやロボットを初めとする技術革新の波は、我々の生活や社会を一変させた。2013年に発表され、騒然となったオックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授の『雇用の未来』も発表から七〜八年経って、振り返ると現実の世界にその一端を垣間見ることができる。所謂コンピュータのAI化と自動化によって、20年後に47%の仕事が消滅すると言えば誰もが覚えているだろう。現に、中国では40%もの労働力の削減が自動化に拠る進行中の様で、数百人の組み立てラインを僅か数人で制御するメーカーも当たり前になりつつあるとか。無人化運転の研究が加速化する中、自動車産業も内燃機関で覇権を取ったメーカーも、脱炭素化の時流も背景に、様変わりの様相が伺える。イーロン・マスク率いるテスラがあっさりとビッグスリーやトヨタの時価総額を上回ると誰が想像しただろうか。馬車から自動車へと変遷する中で、馭者の仕事が無くなると同様に、自動化運転は、あらゆる職業ドライバーを一掃させる世界を想像するに難くはない。

G A F A と呼称されるビッグデータを持つ巨大企業の存在は、増々揺ぎ無い所となりそうだ。国家としても、中国の様な意思決定スピードの早い政治システムが、国家レベルのビッグデータを駆使して功を奏する可能性だって有る。AIや機械が唯一出来ない分野に、人間は特化せざるを得ない近未来シナリオだが、頭脳はAIに、肉体はロボットに置き換わる中で、機械に無い唯一人間が持つ感情を磨く事で、対ヒトとの仕事はパラダイムシフトしていくのが想像できる。正にAIやテクノロジーイノベーションの先鞭をつけたG A F A を牽引するリーダーの人物像が、今求められる時代に移行したのかも知れない。

社会的洞察力、戦略的学習力、伝達力、指導力と行動力と鋭い感性。個人の内部に多様性を求め『何者か分からない』ぐらいに個人にタグが有る人程抜きん出て、コンピュータやロボットとかけ離れた、かけがえのない存在になり得ると想像する。その為には特に、幼児期から義務教育時期の成長、発育時期が最大のチャンスだ。何事にも好奇心と情熱を持って興味を持った事を、徹底的にさせてあげたい。子供には誰から教わることなく歩こうとするチカラが有るように、元来自分を育てるチカラが潜んでいる。要は『自己教育力』を最大に引き出すことしか有りません。

新年の今、是非想像できる近未来に行ってきて、そこにしっかりと立ってみて、現在を眺めて欲しい。一体、何が見えるのか。見えたなら、情熱を持って『今』に全力行動する年にしよう。

おしらせと今月の予定

◆ 油断大敵…コロナ対策の強化を!!
◆ デルタ株が激減してコロナが沈静化したと錯覚せずに、オミクロン型の変異株が世界の主流になりつつある今、その全容が未だ明らかでは有りません.
入試シーズンも本格的に開幕しましたので、これまで以上に検温チェック、うがい、手洗いの敢行と、マスクの着用を徹底させましょう!!

今月の予定
○1月4日…年初授業開始
○1/4〜⒑日…冬期講習会
○1月10日…中3全国テスト
○1月29日…非受験学年 全国テスト
◆冬期講習の参加者は、該当 時間割りに従ってください。

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