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アペックス便り1月号

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新年明けましておめでとうこざいます。昨年の1月に中国の武漢で確認された新型コロナウィルスの猛威は、年を越してなお世界中に蔓延し、ウィズコロナの世界は終わりなき闘いの様に我々の生活を一変させました。歴史が語る様に、100年に一度というパンデミックは時代を逆流させることは無く、コロナが終焉しても、以前の生活を取り戻す想定は無意味かも知れません。アフターコロナの世界は、ウィズコロナの期間に何の思考も行動もしなかった者とした者との格差を、更に拡大するかも知れません。年が明けた今、アフターコロナの世界へ夢を馳せ、想いと準備だけは怠らないように過ごして大転換期をチャンス到来の布石の年にしたいものです。

非認知能力が子供の未来を切り開く〜見えない学力〜

1月16日は大学入試共通テストが全国一斉に実施される。2020年の教育改革の一環だが、これまでのマークシートでの大学センター試験に代わる入試改革の目玉だ。今年度初実施だけに、今後も問題点は露出して改革しながらの試行錯誤は続くだろうが、近年のA I技術の進展やグローバル社会の急激な構造変化を見据えての政府の抜本的な教育改革は、遅れながらも容認歓迎したいところだ。教育改革の主旨は、激動する社会情勢を背景に、これらの時代を逞しく生き抜くために必要な力や資質を身につけ、社会に貢献する人財育成を目指しているのだが、今回の大学入試のトップダウンの大変革は、やがてボトムアップへの必然と波及するのは当然で、旧態依然とした子育てからの意識の脱却も急がれるところだ。これまでのマーク式から一変して、共通テストでは特に(思考力)(判断力)(表現力)を最重視するという形態シフトには、付け焼刃な学力では今後は通用しないという意味でもある。一度のテストで、能力測定が可能なのか、という異論もありそうだが、実際の教育現場から、特に受験生指導を長らく携わる者からの視点でみると、学力は嘘をつかないのも事実だ。特に私の言う学力は(見えない学力)とも言うべき《非認知能力》がその大半だ。《非認知能力》とは、テストの点数やIQ など数値化できない能力で「勤勉さ」「知的好奇心」「自己肯定感」「協調性」「表現力」など数値化できない総合的人間力を指している。この総合的人間力を高める為に、「情熱」が加味されれば申し分ない。総じて《非認知能力》の優れた子供は、一発のテストでも十分にその能力を発揮するのも事実だ。「こうなりたい」と目標に向かって努力する力は、自分の内側から湧き上がる理想像が自分を支え、達成の為の継続力や忍耐力を生む。自分の人生の選択を自分自身で選択するから、そこに情熱を注ぐことができる。

ここで気になるデータが有る。日本、アメリカ、中国、韓国の中高生へのアンケートだが、「自分は駄目人間か?」の問いに対して、日本はバブル崩壊前から比べて3倍増加の傾向があり、また「自分に価値ある人間」と答えたのは、米中韓の半分以下の水準であることだ。子供を褒めることは大事だが、根拠もなく褒め甘やかされると単なるナルシストを育成するだけで、傲慢な人間へもなりかねない。自己肯定感を高め、努力する子供になるためには、まず努力した行動の、何が良かったのかを具体的に褒め、言動を具体的に認めてあげることが大切だ。特に幼児期からの《非認知能力》は絶大に効力を発揮する。世の中が激変し大学入試制度も変わる中、コロナ後の世界も想像せずに、正月からゲームやスマホやテレビ三昧で過ごすでなく、先ずは映像の世界を遮断して、読書に没頭しながらワクワク、ドキドキとしてみては如何だろう。

おしらせと今月の予定

※コロナ感染急拡大中への感染予防対策のお願い
特に大阪での第三波の感染拡大が、危機的状況にあります。日頃の予防対策は勿論のことですが、年末年始の不要不急の外出は出来るだけ控えてください。一月から入試の本番を迎える受験生への配慮を念頭に、行動してください。コロナ禍の大変な入試を控え、頑張っている受験生に感染不安の無いように徹底した予防対策で応援しよう。

●12/25日講習会開始
●26〜27日特別強化合宿
○4日〜新年授業開始
○16日〜中学入試開始大学共通入試開始
○30日…全国公開テスト対象…非受験学年
※友達紹介キャンペーン実施中 !!

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