header

アペックス便り11月号

>>PDFファイルを見る

七日には立冬を迎え、暦の上では冬へと季節の移ろいは早いものですね。朝晩の厳しい冷え込みが、木々の紅葉にいっそうの深みを与え、深秋の彩は今が最盛の感があり、四季のある地に過ごせる日常にそっと感謝したいものです。実りの秋、読書の秋、スポーツの秋…と充実を促す秋の標語を実感していますか。もちろん皆さんは、勉学の秋に乗り遅れてはいませんよね…。木枯らし吹く厳冬に備え、秋にせっせと収穫に励みながら、日々の蓄えを怠らず、勉学の秋の充実を計っていきましょう。

情報洪水に流されない為に…

昨今のグローバル化に伴う世界の変化は目まぐるしく、洪水のように押し寄せる日々の情報に潰されそうになるのは、現代に生きる我々には避けられない宿命であろう。個の判断が到底及ばないスピードで押し寄せてきては、陳腐化する情報への取捨選択が何より大切になってくるのは自明だが、だからこそ確固たる指針と座標軸が必要になってくる。

では、全体の中での個、個の中での全体をどう観るべきか…人類の歴史を紐解いてみても農業革命、産業革命、エネルギー革命、情報革命…と、世界を一変させる大きな時代の流れが、地球規模で拡散し、還流しながら我々の個に行き渡るなかで、新しい価値観の創生と変化に翻弄されては、個の喪失に直結し兼ねない危険をはらんでいる。

要は、グローバルスタンダードに掻き回され、自己を見失い易い状況にあると言える。その元凶ともいえる商業主義、資本主義が、我々を根底から揺さぶって襲い掛かってくるのである。そして、挙句の果ての所産は、増々広がる格差だけである。資本主義社会の疲労と歪みは特にリーマンショック以降、世界中の先進諸国に如実に現れている。

1%の特権富裕層が、他の99%を牛耳っている社会は、どう見ても異常だ。社会主義もダメなら、資本主義に期待するのも的外れなのだろうか。現代の矛盾や混沌にさらされ、迷い悩み価値観の喪失に絶望する若者をこれ以上増やさない為に、親や学校や大人の関わる、とりわけ教育の役割は大きい。

狭義に例えれば、最新のスマホを買い与えるラクを選ばず、敢えて手間ヒマを掛けて子供と関わるしか無いであろう。自主性や個性は他者との相関関係の中で育み、是非「他所は他所、家は家」という独善の家庭内憲法を確立し、凛と確固たる姿勢で、成長過程の子供たちに、「人は幸せに成る為に、学ぶのだ」と教えてほしい。そして、明日の心配を憂い語らず、100年先の変化に希望を抱き、俯瞰で物事を観ながら、子供たちと関わりたいものです…!

お知らせ

※今月末の全国テストの実施後12月に、データ返却と併せて懇談会を実施します。学習状況の報告と相談をしますので、ご参加ください。日常生活の把握が大切ですので、ご家庭や学校生活の近況をお伝えください。

今月の予定

13日(日)五ツ木テスト
 ※申込期間3日〜8日

26日(土)全国テスト
 ※小学/中学月末〜各校、期末テスト

ご報告

中3生の進路や進学の相談を随時受付中です。相談希望の方は、事前に電話予約をお願いします。

アペックス便り 最新号